正午は午前12時?午後0時?|午前・午後と24時間表記の対応表
昼の 12 時は「午前12時」なのか「午後0時」なのか。夜の 12 時は「午前0時」なのか「午後12時」なのか。ふだん何気なく使っている午前・午後の書き方ですが、12 時の前後だけは人によって書き方がばらばらで、待ち合わせや予約、子どもの算数の宿題で迷うことがあります。この記事では、正午と深夜 0 時の正しい書き方、明治時代に決められた時刻のルール、午前・午後と 24 時間表記の対応表、英語の AM・PM の 12 時、まちがいを防ぐ書き方、子どもへの教え方までをまとめます。
結論:正午は「午前12時」も「午後0時」も同じ時刻
正午(昼の 12 時)は、「午前12時」と書いても「午後0時」と書いても同じ時刻を指します。同じように、真夜中の 0 時は「午前0時」とも、前の日の「午後12時」とも書けます。どちらかが絶対に正しいというより、書き方の考え方が 2 通りあるのが、混乱の原因です。
| 時刻 | 24 時間表記 | よく使われる書き方 | 別の書き方 |
|---|---|---|---|
| 真夜中(その日のはじまり) | 0時(0:00) | 午前0時 | 前日の午後12時 |
| 正午 | 12時(12:00) | 午後0時 | 午前12時 |
| 真夜中(その日の終わり) | 24時(24:00) | 翌日の午前0時 | 午後12時 |
いまの日本では、テレビやラジオの番組案内などで「午後0時」「午前0時」という書き方がよく使われています。午前・午後をそれぞれ「0 時から 11 時まで」で数える考え方です。一方で、正午を「午前12時」とする書き方にも、次に紹介する歴史的な根拠があります。
明治時代に決められた時刻のルール
日本で午前・午後と 12 時間ずつの時刻が使われるようになったのは、明治 5 年(1872 年)に太陽暦への切りかえ(改暦)が決まったときです。このときに出された改暦の布告には時刻の表がそえられていて、午前は「零時」から「十二時」まで、午後は「一時」から「十二時」までが並んでいます。
- この表では、正午は「午前十二時」と書かれています。
- 夜の 12 時(真夜中)は「午後十二時」と書かれています。
- 「午後零時(午後0時)」という書き方は、この表には出てきません。
つまり、明治時代のルールにそって書けば「正午 = 午前12時」です。ただし、「午前12時30分」のように 12 時台の時刻を書くと、午前の 0 時台と区別しにくいという問題があります。そのため実際には、正午から 1 時までを「午後0時台」とする書き方が広まり、いまでは両方の書き方が使われています。
午前・午後と24時間表記の対応表
24 時間表記から午前・午後に直すときは、12 時より前ならそのまま「午前」、12 時以降なら 12 を引いて「午後」をつけます。ここでは、正午を「午後0時」とする、いまよく使われる書き方で並べています。
| 24 時間表記 | 午前・午後 | 24 時間表記 | 午前・午後 |
|---|---|---|---|
| 0時 | 午前0時(真夜中) | 12時 | 午後0時(正午) |
| 1時 | 午前1時 | 13時 | 午後1時 |
| 2時 | 午前2時 | 14時 | 午後2時 |
| 3時 | 午前3時 | 15時 | 午後3時 |
| 4時 | 午前4時 | 16時 | 午後4時 |
| 5時 | 午前5時 | 17時 | 午後5時 |
| 6時 | 午前6時 | 18時 | 午後6時 |
| 7時 | 午前7時 | 19時 | 午後7時 |
| 8時 | 午前8時 | 20時 | 午後8時 |
| 9時 | 午前9時 | 21時 | 午後9時 |
| 10時 | 午前10時 | 22時 | 午後10時 |
| 11時 | 午前11時 | 23時 | 午後11時 |
反対に午前・午後から 24 時間表記に直すときは、午後の時刻に 12 を足します。午後3時なら 3 + 12 = 15時、午後11時なら 23時です。午後0時(正午)は 0 + 12 = 12時になります。
英語の12AM・12PMはどっち?
英語の AM(午前)・PM(午後)は、日本とは逆に 12 時を使い、0 時という書き方をしません。そのため、12 時の扱いが日本の「午後0時」の書き方とずれます。
| 英語の書き方 | 意味 | 24 時間表記 | 日本でよく使う書き方 |
|---|---|---|---|
| 12:00 AM | 真夜中 | 0:00 | 午前0時 |
| 12:30 AM | 真夜中の 30 分後 | 0:30 | 午前0時30分 |
| 12:00 PM | 正午 | 12:00 | 午後0時 |
| 12:30 PM | 正午の 30 分後 | 12:30 | 午後0時30分 |
英語圏でも 12AM・12PM は取りちがえが多いため、正午を「12 noon」、真夜中を「12 midnight」と書いたり、24 時間表記を使ったりすることがよくあります。海外とのやり取りで時刻を伝えるときは、世界の時差の調べ方もあわせて確認しておくと安心です。
日付をまたぐ時刻のまちがえない書き方
トラブルになりやすいのは、日付と組み合わせたときです。「10月20日の午前0時」は、20 日がはじまった瞬間、つまり 19 日の夜が終わったところです。「20日の夜中」のつもりで書くと、1 日ずれてしまいます。
- 締め切り:「10月20日 23:59 まで」「10月20日 24時まで」と書くと、20 日の終わりまでだと伝わります。「20日の午前0時まで」は 19 日の終わりと読めてしまうので避けます。
- 24 時・25 時という書き方:お店の営業時間の「24時まで」や、テレビ番組表の「25時(翌日の午前1時)」のように、その日の続きとして 24 時以降を書くこともあります。
- 正午は「正午」と書く:「12時(正午)」のように書けば、午前・午後のどちらの考え方の人にも伝わります。
- 夜の 12 時は「深夜0時」と書く:「午後12時」はほとんど使われず、伝わりにくい書き方です。
- 迷ったら 24 時間表記:予約や業務の連絡では「12:00」「0:00」のように書くと、まちがいがほぼなくなります。
場面別のおすすめの書き方
正午と真夜中の書き方は、相手が誤解しないことがいちばん大切です。場面ごとに、伝わりやすい書き方をまとめました。
| 場面 | おすすめの書き方 | 避けたい書き方 |
|---|---|---|
| 昼の待ち合わせ・ランチの予約 | 12時(正午)、12:00 | 午前12時(午後と取りちがえやすい) |
| 申し込みや提出の締め切り | 10月20日(月)23:59まで、10月20日 24時まで | 10月20日 午前0時まで |
| 夜中にはじまるイベント・発売 | 10月21日(火)0:00(20日の深夜) | 10月20日 午後12時 |
| ビジネスメール・会議の案内 | 24 時間表記(13:00、0:30) | 「12時半」だけ(昼か夜か分からない) |
| 子どもの算数の宿題・テスト | 授業で習った書き方(午後0時 など) | 家と学校で違う書き方を混ぜること |
| 海外とのやり取り | 24 時間表記、12 noon・12 midnight | 12AM・12PM だけ |
とくに締め切りや発売日のように、日付と時刻をセットで伝える場面では、「その日の終わり」なのか「その日のはじまり」なのかがはっきり分かる書き方を選ぶと、問い合わせやトラブルを防げます。
子どもに午前・午後を教えるコツ
小学校では 2 年生で午前・午後を習います。時計の短い針は 1 日に 2 周するので、同じ「3時」でも、朝の前の真夜中の 3 時と、おやつの 3 時があることを理解するのがポイントです。
- 1
1 日の数直線をかく
0 時から 24 時までの線をかき、まん中の 12 時に「正午」と書きます。左半分が午前、右半分が午後です。
- 2
生活の出来事を書きこむ
起きる(午前7時)、給食(午後0時30分ごろ)、おやつ(午後3時)、寝る(午後9時)など、自分の 1 日を書きこむと実感がわきます。
- 3
短い針は 1 日に 2 周することを確かめる
時計の短い針が午前に 1 周、午後に 1 周することを、実際に針を回して見せます。
- 4
学校の書き方に合わせる
正午の書き方は教科書によって違うことがあります。テストでは、授業で習った書き方で答えるように伝えましょう。
正午をまたぐ何分後・何分前の計算は、時こくと時間の求め方でくわしく解説しています。
午前・午後と24時間表記を時計で確かめる
「時計の読み方 練習」ツールの「時計を動かす」では、時計の針を動かすと、いまの時刻を午前・午後と 24 時間表記の両方で表示します。長い針を何周も回して 12 時をこえると、午前から午後へ、午後から次の日の午前へと切りかわる様子が見られます。正午は「午後0時」、真夜中は「午前0時」と表示します。
「れんしゅう問題」の「時こくと時間」には「正午をまたぐ(午前・午後)」のレベルがあり、「午前11時50分の20分後は?」のような、午前と午後が入れかわる問題を練習できます。読み方の一覧には「0時(午前0時)」「12時(正午)」「24時」の読み方ものせています。
よくある質問
- 正午は午前12時と午後0時のどちらが正しいですか?
- どちらも同じ時刻を指します。明治 5 年の改暦の布告にそえられた時刻の表では正午は「午前十二時」と書かれていますが、いまはテレビやラジオなどで「午後0時」という書き方もよく使われています。まちがいを防ぎたいときは「正午」や「12:00」と書くのが確実です。
- 午前0時は何日の何時のことですか?
- その日がはじまった瞬間のことです。「10月20日の午前0時」は、19 日の夜が終わって 20 日になったところです。20 日の夜のつもりなら「10月20日 24時」や「10月21日 0時」と書きます。
- 午後12時は何時のことですか?
- 明治時代のルールでは、午後12時は夜の 12 時(真夜中)のことです。ただし、正午のことだと受け取る人もいて誤解が起きやすいため、いまはほとんど使われません。夜の 12 時は「深夜0時」や「24時」と書くのがおすすめです。
- 12PMは昼と夜のどちらですか?
- 12PM は昼の 12 時(正午)、12AM は夜の 12 時(真夜中)です。英語では 0 時という書き方をしないので、日本の「午後0時」が 12PM、「午前0時」が 12AM にあたります。
- 24時間表記を午前・午後に直す方法は?
- 12 時より前はそのまま「午前」をつけ、12 時以降は 12 を引いて「午後」をつけます。15時は午後3時、23時は午後11時です。12時は午後0時(正午)、0時は午前0時になります。
この記事で紹介したツール
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