キャットフードは1日何グラム?|去勢後・子猫・シニア猫の量
猫は少しずつ何度も食べる動物なので、「1日にどれくらい食べているのか」が意外とわかりにくいものです。気づいたら太っていた、避妊・去勢手術のあとに体重が増えてきた、という相談もよくあります。この記事では、猫に必要なカロリーとフードのグラム数の計算方法、体重別の早見表、避妊・去勢後にどれだけ減らすか、子猫・シニア猫の量、ウェットフードだけで与えるときの注意を、数値でまとめます。
猫のフードの量はカロリーから計算する
猫に必要なカロリーも、犬と同じ式で計算します。違うのは「係数」です。猫は犬よりもともと活動量が少なく、避妊・去勢済みの室内猫の係数は1.2と、犬(1.6)よりかなり低めです。
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RER を出す
RER = 70 ×(体重kg)^0.75。体重4kgなら約198kcalです。
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係数をかけて1日のカロリーにする
避妊・去勢済みの成猫なら × 1.2 で約238kcal。未避妊・未去勢なら × 1.4 で約277kcalです。
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フードのカロリーでグラムに直す
100gあたり380kcalのドライなら、238 ÷ 380 × 100 ≒ 63g。おやつに10%回すなら約56gです。
体重4kgの猫が1日に必要なのは約238kcal。人間の大人の1/8〜1/10ほどですが、体の大きさを考えると、ドライフード大さじ数杯の違いが体重に大きく響きます。量はキッチンスケールで量るのがおすすめです。
体重別・猫の1日に必要なカロリー早見表
成猫の体重ごとのカロリーと、100gあたり380kcalのドライフードで計算したグラム数です。
| 体重 | RER | 避妊/去勢済み(×1.2) | 未避妊/未去勢(×1.4) | 高齢(×1.1) | フードの量(×1.2) | おやつ10%を引いた量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2kg | 118kcal | 141kcal | 165kcal | 129kcal | 37g | 33g |
| 2.5kg | 139kcal | 167kcal | 195kcal | 153kcal | 44g | 40g |
| 3kg | 160kcal | 191kcal | 223kcal | 176kcal | 50g | 45g |
| 3.5kg | 179kcal | 215kcal | 251kcal | 197kcal | 57g | 51g |
| 4kg | 198kcal | 238kcal | 277kcal | 218kcal | 63g | 56g |
| 4.5kg | 216kcal | 260kcal | 303kcal | 238kcal | 68g | 61g |
| 5kg | 234kcal | 281kcal | 328kcal | 257kcal | 74g | 67g |
| 6kg | 268kcal | 322kcal | 376kcal | 295kcal | 85g | 76g |
| 7kg | 301kcal | 361kcal | 422kcal | 331kcal | 95g | 86g |
避妊・去勢後は約15%減らす
避妊・去勢手術のあとは、ホルモンの変化で必要なカロリーが減るうえに、食欲は増えやすくなります。「手術してから急に太った」というのはよくあることで、手術前と同じ量をあげ続けるのが太るいちばんの原因です。
| 体重 | 手術前(×1.4) | 手術後(×1.2) | ドライ380kcal/100gで |
|---|---|---|---|
| 3kg | 223kcal | 191kcal | 59g → 50g |
| 4kg | 277kcal | 238kcal | 73g → 63g |
| 5kg | 328kcal | 281kcal | 86g → 74g |
- 係数が1.4から1.2になるので、必要なカロリーは約14%(およそ15%)少なくなります。
- まだ成長期(1歳未満)で手術した場合は、成長期の係数のまま急に減らさず、成猫用に切り替えるタイミングで見直します。
- 減らした量で物足りなそうなら、1日の回数を増やして1回を少なくすると、空腹の時間が短くなります。
- 避妊・去勢後用のフードはカロリーが低めのものが多いので、切り替えたらグラム数も計算し直します。
子猫とシニア猫の量
子猫は生後4か月まではいちばん成長が速く、係数3.0。生後4か月から1歳までは2.0〜2.5で計算します。成猫の2〜2.5倍のカロリーが必要なので、子猫用フードを使い、1日3〜4回に分けて与えます。
| 例 | 係数 | 1日のカロリー | 子猫用フード(400kcal/100g) |
|---|---|---|---|
| 生後3か月・体重1.5kg | 3.0 | 285kcal | 約71g(1日4回なら1回約18g) |
| 生後6か月・体重3kg | 2.5 | 399kcal | 約100g(1日3回なら1回約33g) |
子猫は食べた分だけ育つ時期なので、食べすぎを心配して量を絞る必要はほとんどありません。1週間ごとに体重を量り、順調に増えていれば十分です。1歳ごろに成長が落ち着いたら、成猫用のフードと係数(避妊/去勢済みなら1.2)に切り替えます。
シニア猫は、7〜11歳ごろは動きが減るので係数を1.1に下げます。体重5kgの避妊・去勢済みの猫なら、281kcalから257kcalへ約1割減です。ただし11歳を過ぎると、消化吸収の力が落ちて逆に痩せていく猫が増えます。体重が減ってきたら1.2〜1.4に上げ、急に痩せた場合は病気のこともあるので動物病院で相談してください。
ウェットフードだけで与えるなら何袋か
ウェットフード(缶・パウチ)は約8割が水分で、100gあたり85kcal前後とドライの1/4ほどのカロリーしかありません。そのため、ウェットだけで必要なカロリーをまかなうと、量はかなり多くなります。
- 体重4kgの避妊・去勢済みの猫(1日約238kcal、おやつ10%を引いて約214kcal)なら、85kcal/100gのウェットで約252g。70gのパウチで約3.6袋です。
- パッケージに「総合栄養食」と書かれたものだけで主食にします。「一般食」「副食」「おかず」と書かれたものは、それだけでは栄養が足りません。
- 開けたウェットは傷みやすいので、食べ残しは片づけ、冷蔵したものは人肌に温めてから与えます。
ドライとウェットを組み合わせる場合の計算と、ウェットの水分を考えた水の量はドライとウェットの混ぜ方と水の量で詳しく解説しています。
置き餌をやめて、量を決めて回数を分ける
猫は1日に何回も少しずつ食べる習性があるため、器にフードを入れっぱなしにする「置き餌」をしている家も多いでしょう。ただ、置き餌では1日に何グラム食べたかがわからず、気づいたら食べすぎていることがあります。
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1日の量を朝に量っておく
計算した1日分を朝にまとめて量り、容器に入れておきます。その日はそこから出すだけにすると、食べすぎを防げます。
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3〜4回に分けてあげる
1回の量を減らして回数を増やすと、猫の食べ方に近くなり、空腹で鳴くことも減ります。自動給餌器を使う方法もあります。
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2〜4週間ごとに体重を量る
抱っこして人と一緒に体重計に乗り、人の体重を引けば測れます。増えていれば5〜10%減らし、減っていれば5〜10%増やします。
自分の猫の量をツールで計算する
犬・猫のフードの量 計算ツールで「猫」を選び、体重と BCS、暮らし方(子猫・避妊/去勢済み・高齢・減量中など)を選ぶと、1日のカロリーとフードのグラム数がすぐに出ます。袋の kcal/100g か kcal/kg を入れ、1日の回数を選べば1回の量もわかります。「体重別の早見表」タブでは、係数ごとのカロリーを体重1〜10kgの一覧で確かめられます。猫に与えてはいけない食べ物の一覧も、ツールの中で確認できます。
よくある質問
- 体重4kgの猫はキャットフードを1日何グラム食べればいいですか?
- 避妊・去勢済みの成猫なら1日約238kcalで、100gあたり380kcalのドライなら約63gです。おやつを1日の10%あげるならフードは約56gになります。未避妊・未去勢なら約277kcal(約73g)です。
- 猫の避妊・去勢後はご飯をどれくらい減らせばいいですか?
- 係数が1.4から1.2になるので、必要なカロリーは約15%少なくなります。体重4kgの猫なら約277kcalから約238kcal、380kcal/100gのドライで約73gから約63gへ減らすのが目安です。
- 子猫にはどれくらいご飯をあげればいいですか?
- 生後4か月までは RER × 3.0、生後4か月〜1歳は × 2.0〜2.5 が目安です。生後3か月・1.5kgの子猫なら1日約285kcal、400kcal/100gの子猫用フードで約71gを1日3〜4回に分けて与えます。
- ウェットフードだけで1日何袋あげればいいですか?
- 体重4kgの避妊・去勢済みの猫で、85kcal/100gのウェットなら1日約252g、70gのパウチで約3.6袋です(おやつ10%を引いた場合)。主食にするなら「総合栄養食」と書かれたものを選んでください。
- シニア猫はご飯を減らした方がいいですか?
- 7〜11歳ごろで動きが減っていれば、係数を1.2から1.1に下げて約1割減らすのが目安です。11歳を過ぎて痩せてきた場合は、逆に1.2〜1.4に上げます。急に痩せたときは動物病院で相談してください。
この記事で紹介したツール
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