ドライとウェットの混ぜ方|それぞれ何グラムかと水の量の計算
ドライフードにウェットフードを混ぜると、食いつきがよくなり、水分もとれて一石二鳥です。ただし、ドライの量を減らさずにウェットを足すと、それだけで1日のカロリーが2割以上増えてしまうことがあります。この記事では、ドライとウェットを混ぜるときにそれぞれ何グラムにすればよいかの計算方法、割合ごとの早見表、パウチ1袋を使い切りたいときの逆算、フードの水分を差し引いた「器から飲む水の量」の目安を、具体的な数値で解説します。
グラムではなく「カロリー」で分けるのがコツ
ドライとウェットを「半分ずつ」混ぜようとして、重さで半分にすると失敗します。ドライとウェットでは、100gあたりのカロリーが4倍ほど違うからです。違いの理由は水分の量です。
| フードの種類 | 水分 | 100gあたりのカロリー(目安) | 同じ100kcalにする量 |
|---|---|---|---|
| ドライ(カリカリ) | 約10% | 350〜400kcal | 約27g(370kcalの場合) |
| セミモイスト(半生) | 約30% | 約300kcal | 約33g |
| ウェット(缶・パウチ) | 約78% | 70〜100kcal | 約118g(85kcalの場合) |
ウェット100gはドライ約23gと同じカロリーしかありません。そのため「ドライ50g+ウェット50g」は、ドライだけ100gのときよりカロリーがずっと少なく、逆に「いつものドライ+ウェット1袋」は、いつもよりカロリーが多くなります。量を決めるときは、まず1日のカロリーをドライとウェットにどう分けるかを決め、それぞれをグラムに直します。
混ぜるときの量の計算方法
- 1
1日に必要なカロリーを出す
RER(70 × 体重^0.75)に係数をかけます。体重4kgの避妊・去勢済みの猫なら約238kcal。おやつに10%回すなら、フードに使えるのは約214kcalです。
- 2
カロリーの割合を決める
たとえば「ドライ7割・ウェット3割」なら、ドライに約150kcal、ウェットに約64kcalを割り当てます。
- 3
それぞれをグラムに直す
ドライ(380kcal/100g)は 150 ÷ 380 × 100 ≒ 39g、ウェット(85kcal/100g)は 64 ÷ 85 × 100 ≒ 75g です。
割合別の早見表(体重4kg・避妊/去勢済みの猫)
1日約238kcalのうち、おやつに10%回した残り約214kcalを、ドライ(380kcal/100g)とウェット(85kcal/100g)で分けた場合です。パウチは1袋70gで計算しています。
| カロリーの割合(ドライ:ウェット) | ドライ | ウェット | パウチ(70g) |
|---|---|---|---|
| 10:0(ドライだけ) | 56g | 0g | 0袋 |
| 8:2 | 45g | 50g | 約0.7袋 |
| 7:3 | 39g | 75g | 約1.1袋 |
| 5:5 | 28g | 126g | 約1.8袋 |
| 3:7 | 17g | 176g | 約2.5袋 |
| 0:10(ウェットだけ) | 0g | 252g | 約3.6袋 |
犬の場合も考え方は同じです。体重10kgの避妊・去勢済みの犬(1日約630kcal)で、おやつ10%を引いた約567kcalを、ドライ(360kcal/100g)8割・ウェット(85kcal/100g)2割に分けると、ドライ約126g・ウェット約133gになります。ドライだけなら約158gなので、ウェットを足した分、ドライを約32g減らす計算です。
パウチ1袋を使い切りたいときの逆算
割合から計算すると「パウチ0.7袋」のような半端な量になりがちです。開けたウェットを使い切りたいときは、ウェットの量を先に決めて、残りをドライで埋める方が楽です。
- 1
ウェットのカロリーを出す
70gのパウチ(85kcal/100g)なら、70 × 0.85 = 約60kcal。パッケージに「1袋あたり◯kcal」と書かれていれば、その値を使います。
- 2
フードに使えるカロリーから引く
体重4kgの猫(フードに約214kcal)なら、214 − 60 = 約154kcal がドライの分です。
- 3
ドライをグラムに直す
154 ÷ 380 × 100 ≒ 41g。パウチ1袋+ドライ約41gで1日分です。パウチを2袋にするならドライは約25gになります。
水を飲む量の目安は「ウェットの水分を引いた分」
犬・猫が1日に必要な水分は、1日に必要なカロリー(kcal)とほぼ同じml、と覚えておくと便利です。体重4kgの避妊・去勢済みの猫なら約238ml、体重10kgの避妊・去勢済みの犬なら約630mlです。体重1kgあたりでは、10kgの犬で約63ml、4kgの猫で約59mlです。
ただし、この水分はフードからもとれます。ドライは約10%、ウェットは約78%が水分なので、ウェットを多く食べる子ほど、器から飲む水は少なくてすみます。
| 体重4kgの猫の食べ方 | フードからとれる水分 | 器から飲む量の目安 |
|---|---|---|
| ドライだけ(56g) | 約6ml | 約232ml |
| ドライ7:ウェット3 | 約63ml | 約175ml |
| ドライ5:ウェット5 | 約101ml | 約137ml |
| ウェットだけ(252g) | 約196ml | 約41ml |
- ウェットに替えて「水を飲まなくなった」のは、フードから水分がとれているためで、多くの場合は心配いりません。
- 猫はもともと水をあまり飲まない動物です。ドライ中心の猫で飲む量が少ないときは、ウェットを混ぜたり、器を増やしたりして水分をとらせる工夫をします。
- 犬で体重1kgあたり1日100ml、猫で50mlを超えて飲む日が続く場合は、腎臓病や糖尿病などのサインのことがあります。動物病院で相談してください。
混ぜたときの量と水の量をツールで計算する
犬・猫のフードの量 計算ツールの「1日のフードの量」で、「フードを混ぜる」から2つ目・3つ目のフードを足し、種類(ドライ・ウェット・セミモイスト)、カロリー、カロリーの割合、1缶・1袋の重さを入れると、それぞれ1日何グラム・1回何グラムか、何缶分かが出ます。「おやつと水の量」タブでは、フードの水分を差し引いた器から飲む水の量の目安を確かめられます。1日のカロリーの考え方は、犬はドッグフードは1日何グラム?、猫はキャットフードは1日何グラム?で解説しています。
よくある質問
- ドライフードとウェットフードを混ぜるとき、ドライは何グラム減らせばいいですか?
- 足すウェットのカロリーと同じ分だけ、ドライを減らします。70gのパウチ(約60kcal)を足すなら、380kcal/100gのドライを約16g減らす計算です。体重4kgの避妊・去勢済みの猫なら、ドライ約56gを約41gにします(おやつ10%を引いた場合)。
- ドライとウェットを半分ずつ混ぜるときの量は?
- 重さではなくカロリーで半分にします。体重4kgの避妊・去勢済みの猫なら、フードに使う約214kcalを半分ずつ分け、ドライ(380kcal/100g)約28g、ウェット(85kcal/100g)約126gです。
- 犬・猫は1日にどれくらい水を飲めばいいですか?
- 1日に必要な水分は、1日に必要なカロリーとほぼ同じmlが目安です。そこからフードの水分(ドライ約10%、ウェット約78%)を引いた分が、器から飲む量です。体重4kgの猫がドライだけなら約232ml、ウェットだけなら約41mlになります。
- ウェットフードに替えたら水を飲まなくなりました。大丈夫ですか?
- ウェットは約8割が水分なので、フードだけで必要な水分の大半がとれていることが多く、飲む量が減るのは自然です。元気や食欲、おしっこの量が変わらなければ心配いりません。
- トッピングで太ることはありますか?
- あります。体重4kgの猫に、ドライを減らさずにパウチ1袋(約60kcal)を足すと、1日のカロリーが約25%増えます。トッピングを足したら、その分のカロリーをドライから減らしてください。
この記事で紹介したツール
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