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排水勾配1/100は何ミリ?|排水管・水勾配の基準と測り方

排水管やベランダの床に必要な「水勾配」は、1/100・1/50・2/100 のように分数で書かれます。1/100 は1mで10mm下げる勾配ですが、管の太さや屋内・屋外で求められる値が変わります。この記事では、距離ごとの下げ量の早見表、管径ごとの排水管の勾配の目安、ベランダ・土間・陸屋根の水勾配、勾配が足りないときと急すぎるときの問題、現場での測り方をまとめます。

1/100 は「1mで10mm下げる」

排水の勾配 1/100 は、水平に100進むあいだに1下がる傾きです。長さの単位をmmにそろえると、1m(1000mm)進むごとに10mm下げることになります。同じように、1/50 は1mで20mm、1/200 は1mで5mm、2/100 は1mで20mm(1/50 と同じ)です。%で書けば1/100 は1%、角度ではわずか約0.57°です。

配管の長さ1/2001/1501/1001/50(2/100)3/100
1m5mm6.7mm10mm20mm30mm
2m10mm13.3mm20mm40mm60mm
3m15mm20mm30mm60mm90mm
5m25mm33.3mm50mm100mm150mm
10m50mm66.7mm100mm200mm300mm
15m75mm100mm150mm300mm450mm

下げ量=配管の長さ÷n で計算できます。床下や天井裏で配管を通すときは、この下げ量の分だけ高さのゆとりが要るので、長い配管ほど早めに確かめておくのが大切です。

屋内の排水管は管径で最小勾配が決まる

建物の中を横に走る排水管(排水横管)の勾配は、空気調和・衛生工学会の給排水衛生設備規準(SHASE-S206)の値が広く使われています。管が太いほど流れる水の量が多く、緩い勾配でも流れるので、最小勾配は小さくなります。

管径(呼び径)最小勾配1mあたりの下げ量主な用途の例
65mm以下1/5020mm洗面・キッチン・浴室・洗濯機の排水
75mm・100mm1/10010mmトイレの排水、各階をまとめる管
125mm1/150約6.7mm建物全体の排水をまとめる管
150mm以上1/2005mm大きな建物の主管

住宅のリフォームでキッチンや洗面台を移動するときは、移動先から既存の排水管までの距離に 1/50 を掛けた分だけ床を上げる必要がないか、最初に確かめます。たとえば4m移動するなら80mmの下げ量が要るため、床下の高さが足りないと床を上げたり、配管ルートを変えたりすることになります。

屋外の排水管は 2/100 前後が目安

建物の外から公共の下水道の桝(ます)までつなぐ屋外の排水管は、自治体の排水設備の基準に従います。多くの自治体が、国の指針をもとに次のような値を示しています。

管径勾配の目安1mあたりの下げ量
75mm3/100以上30mm
100mm2/100以上20mm
125mm1.7/100以上17mm
150mm1.5/100以上15mm
200mm1.2/100以上12mm

ベランダ・土間・陸屋根の水勾配

床や屋根の表面にも、水たまりを作らずに排水口へ水を集めるための勾配(水勾配)が付けられています。見た目ではほとんど平らでも、次のような勾配があるのが普通です。

場所水勾配の目安角度の目安
ベランダ・バルコニーの床1/50以上約1.15°以上
陸屋根(防水層)1/100〜1/50程度約0.57°〜1.15°
駐車場の土間コンクリート1/100〜2/100程度約0.57°〜1.15°
玄関ポーチ・犬走り1/100〜1/50程度(建物から外へ)約0.57°〜1.15°

ベランダに雨のあと水たまりが残るときは、勾配が不足しているか、排水口(ドレン)の周りが詰まっているか、床がたわんでいるかのどれかが考えられます。まず排水口の落ち葉や泥を取り除き、それでも同じ場所に水が残るなら、防水の点検とあわせて専門業者に見てもらいます。

勾配が足りない・急すぎるとどうなるか

  • 勾配が足りない:水の流れが遅く、油や髪の毛、汚物が管の底に残って詰まりやすくなります。悪臭の原因にもなります。
  • 途中でたるむ・逆勾配になる:配管の支持が不十分で途中が下がると、そこに水と汚れがたまり続けます。リフォーム後に流れが悪くなったときは、まずこれを疑います。
  • 急すぎる:水だけが先に流れて固形物が取り残されやすくなる、といわれます。屋外の下水道でも、管の中の流速が速すぎないよう勾配の上限を設けることがあります。

家庭の配管で大切なのは、決められた最小勾配を確保したうえで、途中で勾配を変えずに一定の傾きで通すことです。高低差がどうしても大きくなる場所では、勾配を急にするのではなく、桝を設けて段差をつけるなどの方法がとられます。

現場で排水勾配を測る方法

  1. 1

    水平器とスケールで測る

    1mの水平器(または真っすぐな角材+水平器)を配管や床に当て、低い側を持ち上げて気泡が中央に来たときのすき間をスケールで測ります。すき間が10mmなら1/100、20mmなら1/50です。

  2. 2

    水糸を張って測る

    配管の始点と終点の上に水平な水糸を張り、糸から配管の上端までの距離を両端で測ります。差を配管の長さで割れば勾配です。5mで差が50mmなら1/100です。

  3. 3

    スマホで角度を測る

    1/100 は約0.57°、1/50 は約1.15°と小さい角度なので、スマホを直接当てるだけでは誤差に埋もれがちです。長い角材の上にスマホを載せ、向きを反対にして2回測るずれの補正をしてから読めば、勾配がどちら向きに付いているか、1/50 くらいあるかのおおまかな確認には使えます。

距離から下げ量をすぐに計算する

勾配・角度計(スマホ水平器)の「高さ・長さ・スロープ」タブで勾配に 1/100 などを入れ、配管の長さ(水平距離)を入れると、下げる高さを mm・cm 単位で計算します。「勾配を換算する」タブでは、1/n・%・千分率・角度を相互に換算し、排水管の 1/50・1/100 の目安に足りているかも表示します。

%や角度との関係は勾配の%と角度の換算、スマホで小さい傾きを測るコツは床の傾きをスマホで測る方法で解説しています。

よくある質問

排水勾配 1/100 は何ミリですか?
1mあたり10mm下げる勾配です。3mなら30mm、5mなら50mm、10mなら100mm下げます。%では1%、角度では約0.57°です。
1/50 と 2/100 は同じですか?
同じ勾配です。どちらも1mあたり20mm下げる傾きで、2%・約1.15°です。屋内の細い排水管では 1/50、屋外の排水管では 2/100 と書かれることが多いです。
キッチンの排水管の勾配はどれくらい必要ですか?
キッチンや洗面台の排水管は管径が50mm前後のことが多く、最小勾配は 1/50(1mで20mm)が目安です。シンクを移動するリフォームでは、移動距離×20mmの下げ量がとれるかを先に確かめます。
排水管の勾配は急なほど流れがよくなりますか?
必ずしもそうではありません。最小勾配より緩いと詰まりやすくなりますが、極端に急にすると水だけが先に流れて固形物が残りやすいといわれます。決められた勾配で、途中でたるまずに一定に通すことが大切です。
ベランダの水勾配はどれくらいですか?
1/50(1mで20mm、約1.15°)以上が一般的な目安です。雨のあと水たまりが残るなら、排水口の詰まりや勾配不足、床のたわみが考えられます。

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