暖房器具の電気代比較|こたつ・電気毛布・ヒーター・エアコン
冬の電気代は、どの暖房器具を選ぶかで何倍も変わります。この記事では、エアコン・こたつ・電気毛布・ホットカーペット・オイルヒーター・セラミックファンヒーターの電気代を1時間・1か月・ひと冬で比べ、ワット数の大きいヒーターがなぜ割高なのかを説明します。
暖房器具の電気代の早見表
単価31円/kWhで、それぞれの器具をよくある使い方で使った場合の電気代です。ひと冬は11〜3月の5か月で計算しています。
| 暖房器具 | 平均の消費電力 | 1時間 | 1か月(使い方) | ひと冬(5か月) |
|---|---|---|---|---|
| 電気毛布(強) | 50W | 1.6円 | 372円(1日8時間) | 1,860円 |
| こたつ(中) | 150W | 4.6円 | 698円(1日5時間) | 3,488円 |
| ホットカーペット(2畳・中) | 400W | 12.4円 | 1,860円(1日5時間) | 9,300円 |
| エアコン暖房(6〜8畳) | 500W | 15.5円 | 3,720円(1日8時間) | 18,600円 |
| セラミックファンヒーター | 1,200W | 37.2円 | 3,348円(1日3時間) | 16,740円 |
| オイルヒーター | 1,200W | 37.2円 | 5,580円(1日5時間) | 27,900円 |
| エアコン暖房(14畳) | 1,000W | 31.0円 | 7,440円(1日8時間) | 37,200円 |
1時間あたりで見ると、電気毛布の1.6円からオイルヒーターの37.2円まで20倍以上の差があります。体に直接触れて温める器具ほど安く、空気や部屋全体を温める器具ほど高くなる、というのが大まかな傾向です。
エアコンがヒーターより安い理由
セラミックファンヒーターやオイルヒーターは、電気をそのまま熱に変える仕組みです。1kWhの電気からは1kWh分の熱しか出ず、効率は1.0が上限です。
エアコンは電気で熱を作るのではなく、外の空気から熱を集めて室内に運ぶ「ヒートポンプ」です。運ぶための電力より多くの熱を室内に届けられるため、同じ暖かさを得るのに必要な電力が数分の1で済みます。
| 1日5時間・30日使った場合 | 1か月 | 5か月 |
|---|---|---|
| セラミックファンヒーター(1,200W) | 5,580円 | 27,900円 |
| エアコン暖房 6〜8畳(500W) | 2,325円 | 11,625円 |
| 差額 | 3,255円 | 16,275円 |
同じ時間だけ部屋を暖めるなら、エアコンのほうがひと冬で1万6千円ほど安くなります。セラミックファンヒーターは、脱衣所やトイレのように狭い場所で数分だけ使う用途に向いています。部屋全体を長時間暖める主力にすると、電気代が一気に膨らみます。
オイルヒーターも同じく電気を熱に変える器具です。空気を汚さず、風が出ないやわらかい暖かさが魅力ですが、立ち上がりは1,200〜1,500W、室温が上がってからも500W前後で出入りするため、平均しても消費電力は大きくなります。電気代だけを基準にすると、主暖房には向きません。
部屋全体を暖めるか、体を暖めるか
暖房器具の電気代の差は、温める対象の大きさの差です。6畳の部屋の空気を温めるより、こたつの中や布団の中だけを温めるほうが、必要な熱量がはるかに少なくて済みます。
- 1人で座って過ごす時間が長い:こたつ(月698円)+就寝時の電気毛布(月372円)で月1,070円。エアコン暖房の3分の1以下です。
- 家族がリビングで動き回る:エアコンが主力。床の冷えが気になる場合は、ホットカーペットを面の半分だけ使うと消費電力もおおむね半分になります。
- 脱衣所・トイレ・足元だけ:セラミックファンヒーターを短時間。1回10分なら6.2円です。
- 寝るとき:電気毛布の強でも1時間1.6円。弱なら20W前後で、さらに半分以下になります。
電気代を抑える暖房の選び方
- 1
主暖房はエアコンにする
部屋全体を暖めるなら、電気の暖房器具のなかではエアコンがもっとも効率的です。長時間使う主力をヒーターからエアコンに替えるだけで、ひと冬の電気代が1万円以上下がることがあります。
- 2
体を直接温める器具を足す
こたつ・電気毛布・ホットカーペットを併用すると、エアコンの設定温度を控えめにしても寒さを感じにくくなります。
- 3
ヒーター類は「短時間・狭い場所」専用にする
1,000Wを超える器具は1時間で30円を超えます。朝の着替えの数分や、脱衣所だけといった使い方に限定します。
- 4
熱を逃がさない
厚手のカーテン、窓の断熱シート、床のラグで熱の出入りを減らすと、どの器具を使っても必要な電力が下がります。
エアコン暖房の使い方と、つけっぱなしにした場合の電気代はエアコンの電気代で詳しく扱っています。冬は熱帯魚の水槽ヒーターも24時間つなぎっぱなしになる家電の1つで、ワット数の選び方と電気代の目安は水槽のヒーターは何W?にまとめています。
手持ちの器具で計算する
電気代計算ツールの「家電から計算」タブには、冷暖房・空調だけで16種類の器具が入っています。器具を選ぶと平均の消費電力と使用時間の目安が入るので、自分の使い方に合わせて時間を書き換えてください。
2つの器具を比べるときは「電気代を比べる」タブの「エアコン暖房 / セラミックファンヒーター」が出発点になります。左右のワット数と時間を手持ちの器具に書き換えれば、こたつと電気毛布の組み合わせとエアコンのように、別の比較もできます。家電一覧の早見表は1か月の金額が大きい順に並んでいて、カテゴリを「冷暖房・空調」に絞ると暖房器具だけを見比べられます。
よくある質問
- 一番電気代が安い暖房器具は何ですか?
- 電気毛布です。強でも平均50W前後、1時間1.6円で、1日8時間使っても1か月372円です。次に安いのがこたつ(中で1時間4.6円)です。どちらも体を直接温める器具で、部屋全体を暖める器具より必要な電力がはるかに少なく済みます。
- こたつの電気代は1時間いくらですか?
- 中設定で約4.6円です。ヒーター自体は強で500〜600Wありますが、サーモスタットで入り切りするため平均150W前後になります。1日5時間・30日使って698円、11〜3月のひと冬で3,488円が目安です。強設定にすると平均の消費電力は上がります。
- オイルヒーターの電気代はなぜ高いのですか?
- 電気をそのまま熱に変える方式で、効率が1.0を超えないからです。立ち上がりは1,200〜1,500W、室温が上がってからも500W前後で入り切りし、1日5時間使うと月5,580円、ひと冬で27,900円ほどかかります。同じ部屋をエアコンで暖めるより2倍以上高くなります。
- エアコンとセラミックヒーターはどちらが安いですか?
- 部屋を暖めるならエアコンです。6〜8畳を1日5時間暖めると、エアコンは月2,325円、セラミックファンヒーターは月5,580円で、月3,255円の差になります。エアコンは外の熱を運ぶヒートポンプ方式なので、使った電力より多くの熱を室内に届けられます。
- ホットカーペットの電気代を下げる方法はありますか?
- 面の半分だけを温める設定にすると、消費電力もおおむね半分になります。2畳・中設定で1時間12.4円、1日5時間で月1,860円が目安です。下に断熱シートを敷くと床へ逃げる熱が減り、低い設定でも暖かく感じられます。
この記事で紹介したツール
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