使い方ガイド公開日 読了目安 約8分

カクヨムのルビと傍点の書き方|《《傍点》》と|《で記号を表示する方法

カクヨムでは、ルビを「|漢字《かんじ》」、傍点を「《《傍点》》」と書きます。なろうとよく似ていますが、傍点の専用の書き方がある、括弧はルビにならない、ルビではない《を「|《」と書いて表示できる、といった違いがあります。この記事では、カクヨムのルビと傍点の書き方、縦棒を省けるときと省けないとき、二つ名や作中の書名に《》を使いたいときの書き方、なろう・pixiv との行き来で崩れない変換のしかたを解説します。

カクヨムのルビの書き方

カクヨムのルビは、親文字の前に縦棒「|」、読みを二重山括弧《》で囲んで書きます。縦棒は全角の「|」でも半角の「|」でもかまいません。

書き方例表示
縦棒あり|黄昏《たそがれ》「黄昏」に「たそがれ」
縦棒なし(親文字が漢字だけ)黄昏《たそがれ》《の直前に続く漢字すべてに「たそがれ」
カタカナ・英字に振る|ドラゴン《竜》「ドラゴン」に「竜」
当て字・二つ名|魔導書《グリモワール》「魔導書」に「グリモワール」

縦棒を省けるのは、親文字がすべて漢字で、その直前の字が漢字ではないときだけです。「東京都庁《とちょう》」と書くと4文字全体が親文字になり、「魔法使い《まほうつかい》」のように送りがなで終わる語は《の直前が「い」なのでルビになりません。どちらも「東京|都庁《とちょう》」「|魔法使い《まほうつかい》」と縦棒をつければ解決します。

カクヨムの傍点は《《》》で囲む

カクヨムには傍点(圏点)の専用の書き方があり、強調したい文字を二重山括弧を2つ重ねた《《》》で囲みます。漢字だけでなく、ひらがな・カタカナ・記号を含む語にもそのまま振れます。

  1. 1

    強調したい語を選ぶ

    例:少女は禁書をめくった、の「禁書」。

  2. 2

    《《と》》で囲む

    「少女は《《禁書》》をめくった」と書きます。縦棒は要りません。

  3. 3

    プレビューで確認する

    縦書きでは字の右、横書きでは字の上にゴマ点が並びます。

  • 《《 と 》》 は同じ行の中で閉じる:途中で改行すると傍点にならず、記号がそのまま残ります。
  • 閉じ忘れに注意:「《《禁書》」のように》が1つ足りないと、ルビの書き方として読まれて崩れます。
  • ルビと傍点は同じ字に重ねられない:ルビを振った語をさらに強調したいときは、どちらか一方にします。
  • 傍点は多用しない:1ページに何か所もあると強調の効果が薄れます。決め台詞や伏線など、ここぞという所に絞るのが効果的です。

ルビではない《》を表示する「|《」

ファンタジー作品では、二つ名や作中の書名、技名を《》で囲む表現がよく使われます。しかしカクヨムでは、漢字のすぐ後ろの《》はルビとして読まれてしまいます。たとえば「王国最強《剣聖》」と書くと、「王国最強」に「剣聖」というルビが振られます。

《をそのまま表示したいときは、《の直前に縦棒を置いて「王国最強|《剣聖》」と書きます。こうすると縦棒は表示されず、「王国最強《剣聖》」と記号のまま見えます。漢字の後ろでなくても、記号として使う《はすべて「|《」にしておくと、あとで文を書き換えたときにも崩れません。

カクヨムのルビ・傍点でよくある失敗

カクヨムの執筆画面に書いた記号は、公開ページで初めてルビや傍点に置き換わります。編集中は記号のまま見えるので、崩れに気づくのはたいてい公開後です。よくある失敗と直し方をまとめました。

書いたもの起きること直し方
魔法使い《まほうつかい》ルビにならず《》が残る|魔法使い《まほうつかい》
山田太郎《やまだたろう》4文字まとめて1つのルビになる山田《やまだ》太郎《たろう》
最強の剣聖《けんせい》「剣聖」だけに振られる(意図どおり)そのままでよい
王国最強剣聖《けんせい》「王国最強剣聖」全体に振られる王国最強|剣聖《けんせい》
《《禁書》傍点にならず、記号が崩れて表示される《《禁書》》と》を2つにする
彼(かれ)括弧のまま表示されるルビにするなら |彼《かれ》
≪禁書≫・〈〈禁書〉〉傍点にならない(別の記号)二重山括弧「《》」で書き直す

似た形の記号は見分けにくいので、二重山括弧は IME で「にじゅうやまかっこ」と入力して出すか、辞書に単語登録しておくと確実です。また、同じ漢字に「せかい」と「ワールド」のように違うルビが混ざっていないかも、長編ほど見落としがちです。小説のルビ・傍点 変換の「3. チェック」では、同じ親文字に違う読みがあるところを「同じ親文字に違うルビ」として一覧にします。わざと読み分けているなら問題ありませんが、表記ゆれならそろえておきましょう。

なろうとカクヨムの書き方の違い

なろうとカクヨムはルビの書き方が共通なので、そのまま転載しても大半はルビが崩れません。崩れやすいのは次の違いがある部分です。

項目カクヨム小説家になろう
ルビ|漢字《かんじ》/漢字《かんじ》同じ
括弧のルビ 漢字(かんじ)ルビにならない(括弧のまま)ルビになる
傍点《《傍点》》専用の書き方なし(1文字ずつ「・」のルビ)
《をそのまま表示|《専用の書き方なし(〈〉などに置き換える)

カクヨムからなろうへ移すときは、《《傍点》》が記号のまま表示されてしまうので、「|傍《・》|点《・》」の形に直す必要があります。反対になろうからカクヨムへ移すときは、なろうでルビになっていた「漢字(かな)」が括弧のまま表示されるので、ルビにしたいなら《》の書き方に直します。なろうの細かい注意点はなろうのルビの振り方で解説しています。

カクヨムの本文をなろう・pixiv 用に一括変換する

傍点が多い作品を手で直すのは大変です。小説のルビ・傍点 変換を使うと、カクヨムの書き方を自動で見分けて、ルビと傍点だけを書き換えられます。

カクヨムの本文なろうへpixiv へ
|黄昏《たそがれ》|黄昏《たそがれ》[[rb:黄昏 > たそがれ]]
《《禁書》》|禁《・》|書《・》[[rb:禁 > ・]][[rb:書 > ・]]
王国最強|《剣聖》王国最強《剣聖》(注意を表示)王国最強《剣聖》

逆に、なろうや pixiv で1文字ずつ「・」のルビを振った傍点は、カクヨムへ変換すると《《傍点》》にまとまります。pixiv の書き方はpixiv 小説のルビと傍点の振り方、ほかの形式との対応は小説の転載でルビが崩れるときの直し方を見てください。

よくある質問

カクヨムで傍点を振るには?
傍点を振りたい文字を《《》》で囲み、「《《傍点》》」と書きます。ひらがなや記号にも振れ、縦棒は要りません。《《と》》は同じ行の中で閉じてください。
カクヨムで《をルビにせずに表示するには?
《の直前に縦棒を置き、「|《剣聖》」と書きます。縦棒は表示されず、《剣聖》が記号のまま見えます。漢字の後ろの《》は、こう書かないとルビとして読まれます。
カクヨムで括弧のルビは使えますか?
カクヨムでは「漢字(かんじ)」のような括弧はルビにならず、括弧のまま表示されます。ルビにするときは「|漢字《かんじ》」の書き方を使ってください。
カクヨムとなろうのルビの書き方は同じですか?
「|漢字《かんじ》」「漢字《かんじ》」は共通です。違うのは、カクヨムの傍点《《》》と「|《」がなろうにはないこと、なろうの括弧ルビがカクヨムではルビにならないことです。
カクヨムの傍点が表示されないのはなぜ?
《《 と 》》 のどちらかが1つ足りない、途中で改行している、全角と似た別の記号(〈〈 や ≪ など)を使っている、のいずれかが多い原因です。二重山括弧は「にじゅうやまかっこ」と入力すると変換できます。

この記事で紹介したツール

あわせて読みたい

仕組み解説約9分

HTMLでルビ(ふりがな)と傍点を表示する方法|ruby・rt・rpタグとtext-emphasis

Web ページでふりがなを振るには HTML の <ruby> タグ、傍点(圏点)を振るには CSS の text-emphasis を使います。どちらも今の主要ブラウザで表示でき、画像や記号を使わずに縦書き・横書きのどちらでも正しい位置に出せます。この記事では、<ruby>・<rt>・<rp> の役割と書き方、熟語ルビと1文字ずつのルビの違い、傍点の CSS と点の種類、縦書きで表示するときの指定、行間が崩れないようにするコツまでを、コピーして使える例つきで解説します。

記事を読む →
使い方ガイド約8分

なろうのルビの振り方|縦棒|の使い方・傍点・括弧が勝手にルビになるときの対処

小説家になろうでは、本文に「|漢字《かんじ》」と書くだけでルビ(ふりがな)が振れます。ところが、縦棒(|)を省いたらルビの位置がずれた、送りがなまで含めたら《》がそのまま表示された、「彼(かれ)」と書いた括弧がふりがなに化けた、という失敗がとても多い書き方でもあります。この記事では、なろうのルビの3つの書き方と親文字になる範囲、縦棒が必要になる場面、専用の書き方がない傍点の振り方、括弧や《》が意図せずルビになるときの直し方までをまとめます。

記事を読む →
使い方ガイド約9分

小説の転載でルビが崩れるときの直し方|なろう・カクヨム・pixiv・青空文庫の書き方対応表

なろうに投稿した小説を pixiv に、カクヨムの作品をなろうに、と複数のサイトに載せる書き手は少なくありません。ところが、ルビと傍点の書き方はサイトごとに違うため、本文をそのまま貼ると「|」や《》、[[rb:]] が記号のまま表示されます。この記事では、転載でルビが崩れる症状と原因の一覧、なろう・カクヨム・pixiv・青空文庫形式・HTML・でんでんマークダウンの書き方の対応表、転載の手順、ふりがなの振り方のコツ、公募の字数を数えるときのルビの扱いまでをまとめます。

記事を読む →