分子量の求め方と mol の計算方法|モル質量・g と mol の換算・モル濃度・溶液の作り方を例題で解説
「H2O の分子量は?」「9.0 g の水は何 mol?」「0.1 mol/L の食塩水を 500 mL 作るには何 g?」。化学基礎でつまずきやすい分子量と物質量(mol)の計算は、「原子量を足す」「モル質量で割る」「体積(L)で割る」の 3 つの操作がわかれば、ほとんどの問題が同じ手順で解けます。この記事では、原子量の意味と高校で使う概数の一覧、分子量・式量の求め方(かっこ・錯イオン・イオン)、水和物の式量と水和水の割合、g・mol・粒子の数・気体の体積(22.4 L)の換算、モル濃度の求め方と溶液の作り方、質量パーセント濃度とモル濃度の換算、濃硫酸・濃塩酸のうすめ方、組成式・分子式の求め方、よく使う物質のモル質量の早見表、よくある間違いまでを、具体的な数字で解説します。
結論:分子量と mol の計算は 3 つの式で解ける
分子量は、化学式に含まれる原子の原子量を、原子の数だけ掛けてすべて足したものです。水 H2O なら、水素 H(原子量 1.0)が 2 個と酸素 O(原子量 16)が 1 個なので、1.0 × 2 + 16 = 18 です。物質 1 mol の質量(モル質量)は分子量に g/mol をつけた値なので、水 1 mol は 18 g です。ここまでわかれば、mol の計算は割り算と掛け算だけで進みます。
- 分子量(式量)= Σ(原子量 × 原子の数)。H2O は 18、CO2 は 44、C6H12O6 は 180
- 物質量 mol = 質量 g ÷ モル質量 g/mol。水 9.0 g は 9.0 ÷ 18 = 0.50 mol
- 粒子の数 = mol × アボガドロ定数 6.0 × 10²³/mol。水 0.50 mol は 3.0 × 10²³ 個
- 気体の体積 = mol × 22.4 L/mol(0℃・1 atm)。CO2 0.25 mol は 5.6 L
- モル濃度 mol/L = 溶質の mol ÷ 溶液の体積 L。必要な質量 = モル濃度 × 体積 L × モル質量
たとえば「0.1 mol/L の塩化ナトリウム水溶液を 500 mL 作る」なら、要る物質量は 0.1 × 0.5 = 0.05 mol、NaCl のモル質量は 58.44 g/mol(高校の概数で 58.5)なので、0.05 × 58.44 = 2.92 g をはかります。以下では、この 3 つの式のそれぞれを、つまずきやすい点と一緒に順に見ていきます。
原子量とは|高校で使う概数と精密な値の一覧
原子量は、炭素原子 12C 1 個の質量を 12 としたときの、各元素の原子 1 個の平均の質量を表す数です。比の値なので単位はありません。多くの元素には質量の違う同位体があり、原子量はそれを自然界の存在比で平均した値です。塩素の原子量が 35.45 と半端なのは、質量数 35 の塩素が約 76%、37 の塩素が約 24% まざっているためです。
高校の教科書や大学入試では、問題文に「H = 1.0、C = 12、O = 16」のように概数の原子量が与えられ、その値で計算します。実験や論文では IUPAC(国際純正・応用化学連合)の標準原子量を使います。おもな元素の値は次のとおりです。
| 元素 | 記号 | 高校の概数 | IUPAC の値(簡略値) |
|---|---|---|---|
| 水素 | H | 1.0 | 1.008 |
| 炭素 | C | 12 | 12.011 |
| 窒素 | N | 14 | 14.007 |
| 酸素 | O | 16 | 15.999 |
| ナトリウム | Na | 23 | 22.99 |
| マグネシウム | Mg | 24 | 24.305 |
| アルミニウム | Al | 27 | 26.982 |
| 硫黄 | S | 32 | 32.06 |
| 塩素 | Cl | 35.5 | 35.45 |
| カリウム | K | 39 | 39.098 |
| カルシウム | Ca | 40 | 40.078 |
| 鉄 | Fe | 56 | 55.845 |
| 銅 | Cu | 63.5 | 63.546 |
| 亜鉛 | Zn | 65.4 | 65.38 |
| 銀 | Ag | 108 | 107.87 |
分子量・式量の求め方|かっこ・錯イオン・イオンの数え方
分子量の計算は、化学式を元素ごとに分けて「原子量 × 原子の数」を出し、最後に足すだけです。間違えやすいのは原子の数の数え方なので、そこを手順にします。
- 1
元素ごとに原子の数を数える
元素記号の右下の数字がその原子の数です。数字がなければ 1 個。C6H12O6 なら C が 6、H が 12、O が 6 です。
- 2
かっこは中身に右下の数字を掛ける
Ca(OH)2 は (OH) が 2 つなので、Ca 1・O 2・H 2。Al2(SO4)3 は Al 2・S 3・O 12 です。二重のかっこ [Cu(NH3)4]SO4 は、内側の NH3 が 4 つで N 4・H 12、外の Cu 1・S 1・O 4 を加えます。
- 3
原子量を掛けて足す
C6H12O6 は 12 × 6 + 1.0 × 12 + 16 × 6 = 72 + 12 + 96 = 180。Ca(OH)2 は 40 + (16 + 1.0) × 2 = 74 です。
| 化学式 | 原子の数 | 高校の概数で計算 | 精密な値 |
|---|---|---|---|
| H2O | H 2・O 1 | 1.0 × 2 + 16 = 18 | 18.015 |
| CO2 | C 1・O 2 | 12 + 16 × 2 = 44 | 44.009 |
| C6H12O6(グルコース) | C 6・H 12・O 6 | 72 + 12 + 96 = 180 | 180.156 |
| Ca(OH)2 | Ca 1・O 2・H 2 | 40 + 17 × 2 = 74 | 74.092 |
| Al2(SO4)3 | Al 2・S 3・O 12 | 27 × 2 + 96 × 3 = 342 | 342.132 |
| [Cu(NH3)4]SO4 | Cu 1・N 4・H 12・S 1・O 4 | 63.5 + 17 × 4 + 96 = 227.5 | 227.726 |
NaCl や CaCO3 のようなイオンでできた物質や、金属の Fe は、分子という単位を持たないので「分子量」ではなく「式量」と呼びます。呼び方が違うだけで、計算のしかたは同じです。SO4²⁻ や NH4⁺ のようなイオンの式量も、電子の質量は原子に比べてごく小さいので無視し、原子量を足すだけで求めます(SO4²⁻ は 32 + 16 × 4 = 96)。
分子量がわかると、元素ごとの質量パーセント(組成)も出せます。元素の「原子量 × 原子の数」を分子量で割るだけで、H2O の水素は 2.016 ÷ 18.015 = 11.19%、酸素は 88.81% です。グルコースは C 40.00%・H 6.71%・O 53.28% で、この数字は後で説明する組成式の計算の出発点になります。
水和物の式量と水和水の割合
CuSO4·5H2O(硫酸銅(II)五水和物)のように「·」で水がついた化学式は、結晶の中に水分子(水和水)を含む水和物です。式量は、点の前の部分に水 H2O の式量 × 個数を足して求めます。試薬びんに書かれた化学式が無水物か水和物かで、同じ物質量でもはかる質量が大きく変わるので、溶液を作るときにいちばん間違えやすいところです。
| 物質 | 高校の概数 | 精密な値 | 水和水の割合 |
|---|---|---|---|
| CuSO4(無水物) | 159.5 | 159.60 | — |
| CuSO4·5H2O | 159.5 + 18 × 5 = 249.5 | 249.68 | 約 36.1% |
| Na2CO3(無水物) | 106 | 105.99 | — |
| Na2CO3·10H2O | 106 + 18 × 10 = 286 | 286.14 | 約 63.0% |
| FeSO4·7H2O | 278 | 278.01 | 約 45.4% |
| (COOH)2·2H2O(シュウ酸二水和物) | 126 | 126.06 | 約 28.6% |
水和水の割合は「18 × 水の個数 ÷ 水和物の式量」です。CuSO4·5H2O なら 90 ÷ 249.5 = 36.1% で、青い結晶を加熱して白い無水物にすると、質量が約 36% 減ります。0.1 mol/L の硫酸銅(II)水溶液を 250 mL 作るとき、五水和物なら 0.1 × 0.25 × 249.68 = 6.24 g、無水物なら 0.1 × 0.25 × 159.60 = 3.99 g です。
物質量(mol)の計算|g・粒子の数・気体の体積の換算
1 mol は、粒子(原子・分子・イオン)がアボガドロ定数 6.02214076 × 10²³ 個(高校では 6.0 × 10²³)集まった量です。1 mol の質量がモル質量(g/mol)、0℃・1 atm(1.013 × 10⁵ Pa)の気体 1 mol の体積が 22.4 L です。この 3 つの「1 mol あたり」を使って、どの量も mol を経由して換算します。
| わかっている量 | mol にする | mol から戻す |
|---|---|---|
| 質量 g | ÷ モル質量 g/mol | × モル質量 |
| 粒子の数 個 | ÷ 6.0 × 10²³ | × 6.0 × 10²³ |
| 気体の体積 L(0℃・1 atm) | ÷ 22.4 | × 22.4 |
| 気体の体積 L(25℃・1 atm) | ÷ 24.5 | × 24.5 |
| 溶液の体積 L | × モル濃度 mol/L | ÷ モル濃度 |
- 水 9.0 g は 9.0 ÷ 18 = 0.50 mol。分子は 0.50 × 6.0 × 10²³ = 3.0 × 10²³ 個で、H2O 1 個に原子が 3 個あるので原子は 9.0 × 10²³ 個
- 二酸化炭素 11 g は 11 ÷ 44 = 0.25 mol。0℃・1 atm なら 0.25 × 22.4 = 5.6 L、25℃ なら 0.25 × 24.5 ≒ 6.1 L
- 0℃・1 atm で 5.6 L の酸素 O2 は 5.6 ÷ 22.4 = 0.25 mol で、質量は 0.25 × 32 = 8.0 g
- 精密な値では、水 9.0 g は 0.4996 mol(分子 3.009 × 10²³ 個)、気体 1 mol の体積は 0℃ で 22.41 L、25℃ で 24.47 L
モル濃度の求め方と溶液の作り方
モル濃度(mol/L)は、溶液 1 L の中に溶けている溶質の物質量です。「溶媒(水)1 L あたり」ではなく「でき上がった溶液 1 L あたり」である点が大切で、溶液を作るときにはメスフラスコで決まった体積に合わせます。
| 作りたい溶液 | 計算 | はかる質量 |
|---|---|---|
| NaCl 0.1 mol/L を 500 mL | 0.1 × 0.5 × 58.44 | 2.92 g |
| NaOH 1 mol/L を 100 mL | 1 × 0.1 × 40.00 | 4.00 g |
| グルコース 0.2 mol/L を 200 mL | 0.2 × 0.2 × 180.16 | 7.21 g |
| CuSO4·5H2O 0.1 mol/L を 250 mL | 0.1 × 0.25 × 249.68 | 6.24 g |
| NaCl 0.1 mol/L を 500 mL(純度 95%) | 2.92 ÷ 0.95 | 3.08 g |
- 1
質量を計算してはかる
上の式で質量を出し、電子てんびんで薬包紙やビーカーにはかり取ります。0.1 mol/L の NaCl を 500 mL なら 2.92 g です。
- 2
少量の水で溶かす
ビーカーで、でき上がりの体積より少ない水(500 mL なら 300 mL ほど)に完全に溶かします。
- 3
メスフラスコに移す
500 mL のメスフラスコに移し、ビーカーとガラス棒を少量の水で 2〜3 回すすいで、その液もフラスコに入れます。
- 4
標線まで水を加えてよく混ぜる
標線の近くからは駒込ピペットなどで少しずつ水を加え、液面の底を標線に合わせます。栓をして何度か逆さにして混ぜます。
逆に、溶かした質量からモル濃度を出すときは「質量 ÷ モル質量 ÷ 体積 L」です。NaCl 2.92 g を溶かして 500 mL にしたら、2.92 ÷ 58.44 ÷ 0.5 = 0.0999 ≒ 0.1 mol/L になります。
質量パーセント濃度とモル濃度の換算
市販の濃硫酸や濃塩酸は「98%」「37%」のように質量パーセント濃度で表示されています。モル濃度に直すには、溶液 1 L(1000 cm³)の質量を密度から出し、そのうち溶質が何 g かを求めて、モル質量で割ります。
98%・密度 1.84 g/cm³ の濃硫酸なら、溶液 1 L は 1840 g、そのうち硫酸は 1840 × 0.98 = 1803 g、これを 98.07 で割って約 18.4 mol/L です。同じ式で、よく使う濃い酸・塩基のモル濃度は次のようになります(密度は代表的な値)。
| 試薬 | 質量パーセント濃度 | 密度 g/cm³ | モル濃度 |
|---|---|---|---|
| 濃硫酸 H2SO4 | 98% | 1.84 | 約 18.4 mol/L |
| 濃塩酸 HCl | 37% | 1.19 | 約 12.1 mol/L |
| 濃硝酸 HNO3 | 60% | 1.38 | 約 13.1 mol/L |
| 濃アンモニア水 NH3 | 28% | 0.90 | 約 14.8 mol/L |
| 食塩水 NaCl | 10% | 1.07 | 約 1.83 mol/L |
逆向きの例として、1 mol/L の硫酸(密度 1.06 g/cm³)は 1 × 98.07 ÷ 1060 × 100 = 約 9.25% です。密度がわからないと換算できない点に注意してください。うすい水溶液なら密度を 1.0 とみなして近似することもありますが、濃い溶液では誤差が大きくなります。
溶媒 1 kg あたりの物質量を表す質量モル濃度(mol/kg)は、沸点上昇や凝固点降下の計算で使います。10% の食塩水は、水 90 g に NaCl 10 g なので、10 ÷ 58.44 ÷ 0.090 = 1.90 mol/kg です。体積を使わないので、密度がなくても質量パーセント濃度から換算できます。
濃い溶液をうすめて作る|濃硫酸・濃塩酸のうすめ方
溶液を水でうすめても、溶質の物質量は変わりません。そのため「うすめる前のモル濃度 × 体積 = うすめた後のモル濃度 × 体積」(C1V1 = C2V2)が成り立ちます。1 mol/L の硫酸を 100 mL 作るのに要る濃硫酸(18.4 mol/L)は、1 × 100 ÷ 18.4 = 約 5.4 mL です。
| 1 mol/L を 100 mL 作る | 原液のモル濃度 | とる原液の量 |
|---|---|---|
| 濃硫酸 98% | 18.4 mol/L | 約 5.4 mL |
| 濃塩酸 37% | 12.1 mol/L | 約 8.3 mL |
| 濃硝酸 60% | 13.1 mol/L | 約 7.6 mL |
| 濃アンモニア水 28% | 14.8 mol/L | 約 6.8 mL |
「何倍にうすめるか」という倍率で考えるなら、倍率 = 原液の濃度 ÷ 目標の濃度で、18.4 mol/L を 1 mol/L にするのは 18.4 倍です。消毒液や液体肥料のように % で考える場合の倍率の計算は希釈倍率の計算方法、濃度の違う 2 つの液を混ぜて目標の濃度にする計算は2つの濃度を混ぜる計算で解説しています。
組成式・分子式の求め方|質量パーセントと元素分析
組成式(実験式)は、物質に含まれる原子の数の比を、いちばん簡単な整数比で表した式です。元素ごとの質量(または質量パーセント)を原子量で割ると物質量の比になるので、それを整数比に直します。
- 1
質量を原子量で割る
C 40.0%・H 6.7%・O 53.3% の物質なら、100 g あたり C 40.0 g・H 6.7 g・O 53.3 g と考え、40.0 ÷ 12 = 3.33、6.7 ÷ 1.0 = 6.7、53.3 ÷ 16 = 3.33 mol。
- 2
いちばん小さい値で割る
3.33 で割ると C : H : O = 1.00 : 2.01 : 1 ≒ 1 : 2 : 1。組成式は CH2O(式量 30)です。
- 3
分子量から分子式にする
分子式は組成式の整数倍です。分子量が 180 なら 180 ÷ 30 = 6 倍で、分子式は C6H12O6 になります。
割り算の結果が 1.5 や 1.33 のように半端になるときは、2 倍・3 倍して整数にします。Fe 69.9%・O 30.1% の酸化鉄は、69.9 ÷ 56 = 1.248、30.1 ÷ 16 = 1.881 で、比は 1 : 1.51。これを 2 倍して 2 : 3、組成式は Fe2O3 です。1.51 を「2 に四捨五入」して FeO2 としてしまうのはよくある間違いです。
有機化合物の元素分析(燃焼分析)では、試料を燃やしてできた CO2 と H2O の質量から C と H の質量を出し、残りを O とします。炭素は CO2 の質量 × 12/44、水素は H2O の質量 × 2/18 です。
| 例題 | C・H・O の質量や割合 | 物質量の比 | 組成式 → 分子式 |
|---|---|---|---|
| C 40.0%・H 6.7%・O 53.3%、分子量 180 | 40.0・6.7・53.3 | 1 : 2 : 1 | CH2O → C6H12O6 |
| C 85.7%・H 14.3%、分子量 56 | 85.7・14.3 | 1 : 2 | CH2 → C4H8 |
| C 54.5%・H 9.1%・O 36.4%、分子量 88 | 54.5・9.1・36.4 | 2 : 4 : 1 | C2H4O → C4H8O2 |
| 試料 23.0 mg → CO2 44.0 mg・H2O 27.0 mg | C 12.0 mg・H 3.0 mg・O 8.0 mg | 1 : 3 : 0.5 = 2 : 6 : 1 | C2H6O |
最後の例は、44.0 × 12/44 = 12.0 mg、27.0 × 2/18 = 3.0 mg、23.0 − 12.0 − 3.0 = 8.0 mg で、それぞれを原子量で割ると 1.0 : 3.0 : 0.50 mmol になり、2 倍して C2H6O(エタノールやジメチルエーテルの組成)です。
よく使う物質のモル質量の早見表
化学基礎・化学の問題や実験でよく出てくる物質の分子量(式量)です。高校の概数は問題文でよく与えられる原子量(H = 1.0、C = 12、N = 14、O = 16、Na = 23、S = 32、Cl = 35.5、K = 39、Ca = 40、Cu = 63.5、Ag = 108)で計算した値、精密な値は IUPAC の原子量による値です。
| 物質 | 化学式 | 高校の概数 | 精密な値 g/mol |
|---|---|---|---|
| 水素 | H2 | 2.0 | 2.016 |
| 窒素 | N2 | 28 | 28.014 |
| 酸素 | O2 | 32 | 31.998 |
| 塩素 | Cl2 | 71 | 70.900 |
| 水 | H2O | 18 | 18.015 |
| アンモニア | NH3 | 17 | 17.031 |
| メタン | CH4 | 16 | 16.043 |
| 二酸化炭素 | CO2 | 44 | 44.009 |
| 塩化水素 | HCl | 36.5 | 36.458 |
| 硫酸 | H2SO4 | 98 | 98.072 |
| 硝酸 | HNO3 | 63 | 63.012 |
| 酢酸 | CH3COOH | 60 | 60.052 |
| エタノール | C2H5OH | 46 | 46.069 |
| 塩化ナトリウム | NaCl | 58.5 | 58.440 |
| 水酸化ナトリウム | NaOH | 40 | 39.997 |
| 水酸化カリウム | KOH | 56 | 56.105 |
| 炭酸カルシウム | CaCO3 | 100 | 100.086 |
| 炭酸水素ナトリウム | NaHCO3 | 84 | 84.006 |
| 硝酸銀 | AgNO3 | 170 | 169.874 |
| 過マンガン酸カリウム | KMnO4 | 158 | 158.032 |
| グルコース | C6H12O6 | 180 | 180.156 |
| スクロース | C12H22O11 | 342 | 342.297 |
表にない物質も、化学式さえわかれば同じ手順で計算できます。KMnO4 の Mn(55)のように問題文で与えられないことがある原子量は、問題集の巻末や周期表で確かめてください。
分子量・mol の計算でよくある間違い
- 酸素や窒素の分子を原子の数で考える:酸素の気体は O2 なので 1 mol は 32 g。16 g ではない(H2・N2・Cl2 も同じ)
- かっこの外の数字を掛け忘れる:Ca(OH)2 を CaOH2 と同じように数えると、O が 1 個になり 57 と間違える。正しくは 74
- 水和水を足し忘れる:CuSO4·5H2O を 159.5 で計算すると、溶液の濃度が約 64% にしかならない
- mL を L に直さない:0.1 mol/L × 500 mL を 0.1 × 500 = 50 mol としてしまう。0.5 L にしてから掛ける
- 「水 1 L に溶かす」と「溶液を 1 L にする」を混同する:モル濃度は溶液の体積で決まる
- 22.4 L を液体や 25℃ の気体に使う:22.4 L は 0℃・1 atm の気体だけ。室温なら 24.5 L
- 組成式の比を四捨五入する:1 : 1.5 は 1 : 2 ではなく 2 : 3。1.33 なら 3 倍する
- 有効数字をそろえない:問題の数値が 2 桁なら、答えも 2 桁(0.50 mol、3.0 × 10²³ 個)にする
計算の途中で単位を書き続けると、多くの間違いは防げます。「9.0 g ÷ 18 g/mol = 0.50 mol」のように単位どうしを約分して、最後に求めたい単位が残るかを確かめる習慣をつけると、割るのか掛けるのかで迷わなくなります。
よくある質問
- 分子量はどうやって求めますか?
- 化学式の元素ごとに「原子量 × 原子の数」を出し、すべて足します。H2O は 1.0 × 2 + 16 = 18、C6H12O6 は 12 × 6 + 1.0 × 12 + 16 × 6 = 180 です。かっこがあるときは、かっこの中の原子の数に右下の数字を掛けます。Ca(OH)2 は 40 + (16 + 1.0) × 2 = 74 です。
- 分子量とモル質量の違いは何ですか?
- 数字は同じで、単位が違います。分子量は原子量をもとにした比の値なので単位がなく、モル質量は 1 mol あたりの質量なので g/mol をつけます。水の分子量は 18、モル質量は 18 g/mol です。
- 質量から mol を求めるには?
- 質量をモル質量で割ります。水 9.0 g なら 9.0 ÷ 18 = 0.50 mol、二酸化炭素 11 g なら 11 ÷ 44 = 0.25 mol です。逆に mol から質量を出すときはモル質量を掛けます。
- 0.1 mol/L の溶液を 500 mL 作るには何 g 必要ですか?
- モル濃度 × 体積(L)× モル質量 です。塩化ナトリウムなら 0.1 × 0.5 × 58.44 = 2.92 g をはかって少量の水に溶かし、メスフラスコで全体を 500 mL にします。純度 95% の試薬なら 0.95 で割った 3.08 g をはかります。
- 硫酸銅(II)五水和物 CuSO4·5H2O の式量はいくつですか?
- 高校の概数では 63.5 + 32 + 16 × 4 + 18 × 5 = 249.5、精密な値では 249.68 です。無水物 CuSO4 の式量は 159.5(159.60)で、水和水 5 個分の約 36% の差があります。
- 98% の濃硫酸は何 mol/L ですか?
- 密度 1.84 g/cm³ とすると、1000 × 1.84 × 0.98 ÷ 98.07 = 約 18.4 mol/L です。1 mol/L の硫酸を 100 mL 作るには約 5.4 mL をとり、水に少しずつ加えてから 100 mL にします。37% の濃塩酸(密度 1.19)は約 12.1 mol/L です。
- 組成式はどうやって求めますか?
- 元素ごとの質量パーセント(または質量)を原子量で割り、いちばん小さい値で割って整数比にします。C 40.0%・H 6.7%・O 53.3% なら 1 : 2 : 1 で CH2O、分子量が 180 なら 6 倍して分子式は C6H12O6 です。比が 1.5 なら 2 倍、1.33 なら 3 倍して整数にします。
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「社員 1,000人のアンケートは何人に答えてもらえばいい?」「400人の回答で、結果は何ポイントずれうる?」「A/Bテストでクリック率が 10% から 13% に上がったのは偶然?」。調査の人数は、なんとなく「100人くらい」「多いほどいい」で決めがちですが、信頼水準と許容誤差を決めれば式で計算できます。この記事では、必要な回答数の式 n = z² × p(1 − p) ÷ e² と 385人の出し方、回答比率を 50% にする理由、母集団が小さいときの有限母集団修正と早見表、回答数から標本誤差と信頼区間(ウィルソン法・ワルド法)を出す方法、回収率から配布数を逆算する方法、2つの比率の差の検定(p 値)と差を見つけるのに必要な人数(検出力)、計算どおりにいかない偏りの注意までを、実際に計算した数字でまとめます。
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海外のイベント告知は「10:00 AM PT」「9 PM ET」のような書き方が普通で、日本時間が書かれていないことがよくあります。この記事では、よく見る略称の意味、夏時間で時差が1時間ずれる仕組み、日本時間へ直す計算手順と、まぎらわしい表記への対処をまとめます。
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退職金には「退職所得控除」という大きな非課税枠があり、勤続年数が長いほど枠が広がります。勤続38年なら2,060万円までは税金がかかりません。この記事では、退職所得控除の計算式、勤続年数別の早見表、退職金の額ごとに税金が0円になる勤続年数、枠を超えたときの課税のしかたをまとめます。
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