マジックアワーは何時から?|ゴールデンアワー・ブルーアワーの時間と調べ方
夕日が街を金色に染める時間と、日が沈んだあと空が深い青に変わる時間。写真や動画の世界で「マジックアワー」と呼ばれる時間帯は、毎日やってくるのに、ほんの数十分で終わってしまいます。この記事では、ゴールデンアワーとブルーアワーの違いと太陽の高度による決め方、東京の季節ごとの時刻、地域による長さの違い、撮影の段取り、天気による見え方の違いをまとめます。
マジックアワー・ゴールデンアワー・ブルーアワーとは
マジックアワーは、日の出・日の入りの前後にある、光が特別にきれいに見える時間帯をまとめた呼び方です。太陽が地平線の近くにある時間の「ゴールデンアワー」と、太陽が沈んだあとの「ブルーアワー」に分けて呼ぶことが多く、どちらを指すかは人や場面によって違います。
| 時間帯 | 太陽の高度 | 光と空の様子 |
|---|---|---|
| ゴールデンアワー | +6° 〜 −4° | 低い太陽の光がやわらかく、赤みや金色を帯びる。影が長く伸び、人の肌もきれいに写る |
| ブルーアワー | −4° 〜 −6° | 太陽は沈んでいるが空はまだ明るく、全体が深い青に染まる。街の明かりと空の明るさがつり合う |
| 市民薄明の終わり | −6° | 屋外で明かりなしに作業できる明るさの終わり。ここから空は急に暗くなる |
時刻ではなく太陽の高度で決めるのは、季節や場所によって日の入りの時刻が大きく変わるためです。高度で決めておけば、夏でも冬でも、札幌でも那覇でも、同じような光の時間を指せます。太陽の位置・影の長さ計算では、ゴールデンアワーを高度 +6°〜−4°、ブルーアワーを −4°〜−6° として、朝と夕方の時刻を表示します。
東京のマジックアワーの時刻(季節別)
太陽の位置・影の長さ計算で、2026年の東京(新宿)の春分・夏至・秋分・冬至の夕方と朝の時刻を出しました。
| 日 | ゴールデンアワー(夕) | 日の入り | ブルーアワー(夕) |
|---|---|---|---|
| 春分 3月20日 | 17:19〜18:08 | 17:53 | 18:08〜18:18 |
| 夏至 6月21日 | 18:22〜19:19 | 19:00 | 19:19〜19:30 |
| 秋分 9月23日 | 17:04〜17:53 | 17:37 | 17:53〜18:03 |
| 冬至 12月22日 | 15:52〜16:49 | 16:32 | 16:49〜17:00 |
| 日 | ブルーアワー(朝) | 日の出 | ゴールデンアワー(朝) |
|---|---|---|---|
| 春分 3月20日 | 5:20〜5:30 | 5:46 | 5:30〜6:19 |
| 夏至 6月21日 | 3:56〜4:07 | 4:26 | 4:07〜5:04 |
| 秋分 9月23日 | 5:04〜5:14 | 5:30 | 5:14〜6:03 |
| 冬至 12月22日 | 6:19〜6:30 | 6:47 | 6:30〜7:27 |
夕方のゴールデンアワーは、日の入りの 33〜40分前に始まり、日の入りの 15〜19分後まで続きます。そのあとのブルーアワーは10分ほどで終わります。朝はこの順番が逆で、ブルーアワーのあとにゴールデンアワーが来て、日の出の 33〜40分後まで続きます。
- 2026年10月9日の東京:ゴールデンアワー 16:40〜17:30、日の入り 17:14、ブルーアワー 17:30〜17:40
- 2026年11月1日の東京:ゴールデンアワー 16:11〜17:03、日の入り 16:46、ブルーアワー 17:03〜17:13
- 2026年12月31日の東京:ゴールデンアワー 15:58〜16:55、日の入り 16:37、ブルーアワー 16:55〜17:06
秋から冬は日の入りが早く、11月から12月には夕方のゴールデンアワーが16時前に始まります。仕事や学校の帰りに夕景を撮るなら、春から夏のほうが時間を合わせやすくなります。
マジックアワーの長さは季節と地域で変わる
マジックアワーの長さは、太陽がどれくらい斜めに沈むかで決まります。太陽がまっすぐ下へ沈むほど高度はすぐに変わり、斜めに沈むほどゆっくり変わります。太陽は北の地域ほど、また夏至・冬至のころほど斜めに沈むので、マジックアワーが長くなります。
| 都市 | 季節 | ゴールデンアワー(夕) | 長さ | ブルーアワー(夕) | 長さ |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 夏至 | 18:34〜19:39 | 65分 | 19:39〜19:53 | 14分 |
| 札幌 | 冬至 | 15:17〜16:23 | 66分 | 16:23〜16:35 | 12分 |
| 東京 | 春分 | 17:19〜18:08 | 49分 | 18:08〜18:18 | 10分 |
| 東京 | 冬至 | 15:52〜16:49 | 57分 | 16:49〜17:00 | 11分 |
| 大阪 | 冬至 | 16:12〜17:08 | 56分 | 17:08〜17:19 | 11分 |
| 福岡 | 冬至 | 16:36〜17:31 | 55分 | 17:31〜17:42 | 11分 |
| 那覇 | 春分 | 18:10〜18:54 | 45分 | 18:54〜19:03 | 9分 |
| 那覇 | 冬至 | 17:08〜17:58 | 50分 | 17:58〜18:08 | 10分 |
同じ冬至でも、札幌のゴールデンアワーは 66分、那覇は 50分と、16分の差があります。いちばん短いのは春分・秋分のころで、東京では 49分です。ブルーアワーはさらに短く、どこでも 10分前後しかありません。撮りたい場面がブルーアワーなら、準備を終えて待っておく必要があります。
同じ日でも、福岡の日の入りは東京より40分ほど遅くなります。時刻の差は経度の違いによるもので、旅行先で夕景を撮るときは、その土地の時刻を調べ直してください。
マジックアワーに撮影するときの段取り
- 1
場所と日付で時刻を調べる
太陽の位置・影の長さ計算で場所と日付を選び、ゴールデンアワーとブルーアワーの時刻を確かめます。結果は「結果をコピー」でメモに残せます。
- 2
日の入りの方角を確かめる
夕日を画面に入れたいなら、日の入りの方角が開けている場所を選びます。夏は真西より北、冬は真西より南に沈みます。方角の変わり方は日の出・日の入りの方角で解説しています。
- 3
ゴールデンアワーが始まる30分前に着く
三脚の設置や構図決めをしているうちに光は変わっていきます。ゴールデンアワーの始まりより30分ほど早く着いておくと落ち着いて撮れます。
- 4
露出とホワイトバランスを決めておく
空の明るさは数分ごとに変わるので、露出は空に合わせて少しずつ下げていきます。ホワイトバランスをオートにすると夕日の色が薄くなりやすいので、太陽光(晴天)に固定すると見た目に近い色になります。
- 5
ブルーアワーまで残る
日が沈んで終わりと思って帰る人が多いのですが、空が青く変わり、街の明かりがつくまで待つと、もう一度違う写真が撮れます。三脚があると、暗くなってもブレずに撮れます。
天気によって見え方はどう変わるか
- 快晴:ゴールデンアワーの光ははっきり出るが、空そのものの色はシンプル。ブルーアワーの青がきれいに出やすい
- 高い雲が少しある日:沈んだ太陽が雲の下側を照らし、空が赤やオレンジに焼けやすい。夕焼けがいちばん期待できるのはこのような日
- 西の空が低い雲で覆われている日:太陽の光が雲にさえぎられ、ゴールデンアワーの光が届かないことが多い
- 雨上がり:空気中のちりが洗い流され、遠くの景色まで澄んで見える。夕焼けや富士山などの遠景を撮るチャンス
- 冬:空気が乾いて澄んでいるので、遠くまで見通しがよい。日の入りが早く、ゴールデンアワーも長め
計算で出せるのは太陽の位置と時刻だけで、空がどれくらい焼けるかは天気しだいです。気象情報で西の空(朝なら東の空)の雲の様子を確かめ、いくつかの日を候補にしておくと、よい空に出会える確率が上がります。
よくある質問
- マジックアワーは何時ごろですか?
- 夕方なら日の入りの 30〜40分前から日の入りの 25〜30分後くらいまでです。東京の冬至なら、ゴールデンアワーが 15:52〜16:49、ブルーアワーが 16:49〜17:00、夏至ならゴールデンアワーが 18:22〜19:19、ブルーアワーが 19:19〜19:30 です。
- ゴールデンアワーとブルーアワーの違いは何ですか?
- ゴールデンアワーは太陽の高度が +6°〜−4° の時間で、低い太陽の光が金色やオレンジに色づきます。ブルーアワーは −4°〜−6° の時間で、太陽は沈んでいて、空全体が深い青になります。夕方はゴールデンアワーのあとにブルーアワー、朝はその逆の順に来ます。
- ブルーアワーは何分くらい続きますか?
- 日本では10分前後です。東京では春分・秋分で約10分、夏至で約12分、冬至で約11分です。北の地域ほど長く、札幌の夏至では約14分、那覇の春分では約9分です。
- 朝と夕方のマジックアワーはどちらがおすすめですか?
- 時間の長さはほぼ同じです。夕方は準備しやすく、街の明かりがつく景色も撮れます。朝は人が少なく、空気が澄んでいて霧や朝もやが出ることもあります。朝はブルーアワーのあとにゴールデンアワーが来るので、日の出の30分以上前に着いておきます。
- マジックアワーの時間はどうやって調べればいいですか?
- 太陽の位置・影の長さ計算で場所(都道府県、現在地、緯度・経度)と日付を選ぶと、朝と夕方のゴールデンアワー・ブルーアワー、日の出・日の入り、市民薄明の時刻をまとめて表示します。
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