トレカ・トランプ・名刺の箱を紙で手作り|デッキケースの寸法の決め方と展開図の作り方
トレーディングカードのデッキケース、トランプの替えの箱、名刺入れやショップカードのケース。カードを入れる箱は、市販品だと大きさが合わなかったり、好きなデザインがなかったりします。紙で手作りすれば、枚数やスリーブに合わせてぴったりの大きさにできますが、そのためには「カードの大きさ」「1 枚の厚み×枚数」「ゆとり」から内寸を正しく決めることが欠かせません。この記事では、カードの種類ごとの大きさと厚みの目安、枚数から奥行を出す早見表、名刺・トランプ・トレカの箱の推奨寸法と展開図の大きさ、取り出しやすくする工夫、丈夫に作るコツまでをまとめます。
カードの大きさと厚みの目安
箱の内寸を決める前に、入れるカードの大きさと 1 枚の厚みを確かめます。下の表はよく使われるカードのおおよその大きさです。メーカーや商品で 1mm 前後違うことがあるので、作る前に手元のカードを定規で測ってください。
| カード | 大きさの目安 | 1 枚の厚みの目安 |
|---|---|---|
| 名刺 | 55 × 91mm | 0.2〜0.25mm |
| トランプ(ポーカーサイズ) | 63 × 88〜89mm | 約 0.3mm |
| トランプ(ブリッジサイズ) | 57〜58 × 89mm | 約 0.3mm |
| トレカ(スタンダードサイズ) | 63 × 88mm 前後 | 約 0.3mm |
| トレカ(スモールサイズ) | 59 × 86mm 前後 | 約 0.3mm |
| スタンダードサイズ+スリーブ | 66〜67 × 91〜92mm 前後 | 約 0.5mm(スリーブで変わる) |
| 二重スリーブ | 外側のスリーブの大きさ | 約 0.7mm |
厚みは 1 枚ずつ測ると誤差が大きいので、実際に入れる枚数を重ねて、横から定規で測るのがいちばん確実です。スリーブは種類によって厚みがかなり違い、同じ 50 枚でも数 mm の差が出ます。
枚数から内寸を決める
- 幅:カードの短い辺+2mm(スリーブ入りは+3〜4mm)。きついとカードの角が折れます。
- 高さ:カードの長い辺+2〜4mm。取り出しやすさを重視するなら多めに。
- 奥行:1 枚の厚み×枚数+3mm 前後。重ねて測った厚み+3mm でも OK です。
| 1 枚の厚み | 40 枚 | 50 枚 | 60 枚 |
|---|---|---|---|
| 0.3mm(スリーブなし) | 15mm | 18mm | 21mm |
| 0.5mm(スリーブ 1 枚) | 23mm | 28mm | 33mm |
| 0.7mm(二重スリーブ) | 31mm | 38mm | 45mm |
表は「厚み×枚数+3mm」で計算した奥行です。サイドデッキやメモ用の紙も一緒に入れるなら、そのぶん数 mm 足します。奥行がちょうどだとカードを入れたときに箱がふくらんで差し込みの蓋が閉まりにくくなるので、迷ったら 1〜2mm 大きくしておくのが安全です。
名刺・トランプ・トレカの箱の推奨寸法
カードの箱には、上下を差し込みで閉じるキャラメル箱(タックボックス)がいちばん向いています。のりしろが 1 か所で作りやすく、上の蓋を開けるだけでカードが取り出せ、市販のトランプの箱と同じ形です。下の表は、ケント紙(0.25mm)・のりしろ 10mm で作ったときの寸法です。
| 入れる物 | 内寸(幅×奥行×高さ) | 展開図の大きさ | 収まる用紙 |
|---|---|---|---|
| 名刺 100 枚 | 57 × 22 × 93mm | 169.0 × 163.8mm | A4・B5 |
| トランプ 1 組(ポーカー) | 65 × 20 × 91mm | 181.0 × 155.8mm | A4・B5 |
| トランプ 1 組(ブリッジ) | 60 × 20 × 91mm | 171.0 × 155.8mm | A4・B5 |
| トレカ 50 枚(スリーブ入り) | 70 × 32 × 96mm | 215.0 × 198.8mm | A4(B5 は不可) |
| トレカ 100 枚(スリーブ入り) | 69 × 60 × 95mm | 269.0 × 265.8mm | A3 |
トレカ 50 枚の箱は、A4 にぎりぎり収まる大きさです(同じ形のまま A4 1 枚に収まる最大がちょうど 70×32×96mm)。これより奥行を増やすとA4 には入らなくなるので、60 枚以上のデッキや二重スリーブなら、A3 に印刷するか、蓋の代わりに引き出し式にするなどの工夫が必要です。名刺の箱は同じ形のまま A4 で 69×26×113mm まで、ポーカーサイズのトランプの箱は 83×25×116mm まで大きくできるので、少し大きめのカードにも対応できます。
取り出しやすくする工夫
ぴったりの箱を作ると、こんどはカードが取り出しにくくなります。次の工夫を 1 つ入れるだけで使い勝手がかなり変わります。
- 指をかける切り欠きを入れる:まえの面の上の縁に、半径 8〜10mm の半円の切り欠きをカッターで入れます。親指でカードを押し上げられるようになります。組み立てる前、平らな状態で切るのがコツです。
- 高さを 3〜4mm 多めにとる:カードの上に少し余裕があると、箱を傾けたときにカードが自然に出てきます。
- リボンを敷く:箱の底から背面に沿って細いリボンを入れ、端を外に出しておくと、リボンを引くだけでカードが持ち上がります。
- 蓋の差し込みを短めにする:開け閉めが多い箱は、差し込みを奥行の半分くらいにすると開けやすくなります。ただし短すぎると勝手に開くので注意します。
丈夫に作るコツと紙の選び方
- 紙はケント紙(0.25mm)か厚口の画用紙(0.35mm):コピー用紙ではカードの重さで角がつぶれます。厚い紙ほど丈夫ですが、展開図が大きくなるぶん A4 に入らない場合があるので、厚みを変えたら収まるか確かめます。
- 折り線にしっかり筋を入れる:厚い紙は筋入れをしないと角が丸くなり、内寸が小さくなります。
- のりしろは両面テープで全面に:点づけだとカードの出し入れで少しずつはがれます。
- 角をマスキングテープで補強する:よくすれる上下の角や差し込みの付け根に細く貼ると、長持ちします。
- 表面を保護する:持ち歩くなら、組み立て前に透明の保護フィルムや OPP テープを面に貼ると汚れや水に強くなります。ラミネートは厚く硬くなり折りにくいので、小さな箱には不向きです。
好きなイラストやロゴを入れたい場合は、展開図を印刷したあとに面に絵を描いたり、シールを貼ったりして仕上げます。デザインした画像を印刷したいときは、展開図を SVG で保存して画像編集ソフトで重ねると、面の位置がずれません。
作り方の流れ
- 1
カードを重ねて測る
入れる枚数ぶんのカードを重ね、幅・長さ・厚みを測ります。スリーブも実際に使う物をつけて測ります。
- 2
内寸を決めて展開図を作る
箱の展開図メーカーでキャラメル箱を選び、内寸と紙の種類を入れます。「よく作るサイズ」の名刺・トランプ・トレカを選んでから数字を微調整するのが簡単です。
- 3
倍率 100% で印刷する
「実際のサイズ」で印刷し、面に書かれた寸法を定規で測って確かめます。
- 4
切り抜き、切り欠きを入れ、筋を入れて折る
指をかける切り欠きは平らなうちに入れます。点線に筋を入れ、印刷面が外になるよう山折りします。
- 5
のりしろを貼って組み立てる
筒にしてから底の小さなフラップを折り、底の蓋を差し込みます。カードを入れて上の蓋を閉じます。
紙の厚みを足した寸法の考え方は箱の展開図の書き方|内寸・外寸の決め方と紙の厚みを足す寸法計算で詳しく説明しています。
よくある質問
- トレカのデッキケースを紙で作るときの寸法は?
- スタンダードサイズのカードにスリーブをつけて 50 枚入れるなら、キャラメル箱で内寸 幅 70mm・奥行 32mm・高さ 96mm が目安です。展開図は 215.0×198.8mm で A4 1 枚に収まります。枚数が多いときは「1 枚の厚み×枚数+3mm」で奥行を増やしてください。
- トランプの箱を手作りするサイズは?
- ポーカーサイズ(約 63×88mm)54 枚なら内寸 65×20×91mm、ブリッジサイズ(約 58×89mm)なら 60×20×91mm が目安です。どちらも展開図は A4 や B5 1 枚に収まります。
- 名刺100枚が入る箱の大きさは?
- 名刺(55×91mm)を立てて入れるキャラメル箱なら、内寸 57×22×93mm が目安です。名刺の厚みは 1 枚 0.2〜0.25mm ほどなので、100 枚で約 20〜25mm になります。厚い名刺なら奥行を数 mm 増やしてください。
- カードの箱からカードが取り出しにくいです
- まえの面の上の縁に半径 8〜10mm の半円の切り欠きを入れると、親指でカードを押し上げられます。高さを 3〜4mm 多めにとる、底からリボンを通して引き上げる方法もあります。
- 100枚入るデッキケースは作れますか?
- 作れますが、スリーブ入り 100 枚だと内寸 69×60×95mm ほどになり、展開図が約 269×266mm になるので A4 には収まりません。A3 に印刷するか、トレーと外箱の引き出し式にして部品を分けると A4 2 枚で作れます。
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